盛夏の禅問答

  札幌も真夏日が連日続き湿度も高く北国の夏とは思えない
日々です。ただ西日本の皆さんのことを考えれば、これしき
のことと我慢せざるをえません。

 暑い中、禅語では、夏雲多奇峰心頭滅却などが浮かびますが、
災害に見舞われている人々には、
逆風張帆-逆境も成長への糧」そして「莫妄想-将来の不安や
妄想を断ち切る」の禅語と災害を「苦中楽・楽中苦」と捉え現在を
切り抜けられることを祈っております。

 また暑いさなかの禅問答を探していると
宝徹禅師が暑さをしのぐため扇をあおいでいる時に
修行僧が問いかけた問答があったので触れてみます。

 「麻谷山宝徹禅師、あふぎをつかふちなみに、僧きたりてとふ、
「風性常住無処不周なり、なにをもてかさらに和尚あふぎをつかふ」
師いはく、「なんぢただ風性常住をしれりとも、いまだところとして
いたらずといふことなき道理をしらず」と。僧いはく、「いかならんか
これ無処不周底の道理」 ときに、師、あふぎをつかふのみなり。 
僧、礼拝す。」
(正法眼蔵 現成公案)
http://www.zen-essay.com/entry/genjyoukouan

 この和訳と説明は、上記アドレスの道元禅師の正法眼蔵、
現成公案の巻九節にあり結びに「風があることだけでは
不十分であって、風を実現させることが重要なのである。
吹き渡る風になってこそ、真に風なのである。」と訳される。

 道元禅師は、「仏教では一切衆生悉有仏性」という。
人はみな仏さまであるという。もともと仏さまであるなら、
なぜ修行を重ねなくてはならないのか?との根本的疑問を
持って渡宋されたと言いますが、生まれながらに仏性は
あってもそれを実現させる修行がなければ仏性は現れない。
このことと相通ずる禅問答ではないかと愚考しました。

 暑さに弱くボーッとした頭での思いですので、ご容赦ください。
熱中症予防に努力されることを切に祈っております。

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鈴木 大拙

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この記事へのコメント

MY
2018年08月14日 17:35
8月2日以降も暑い日が続き。その後雨の日があり、明日はもうお盆の15日。気温が下がり、季節は確実に移り変わっていますね。
「一切衆生悉有仏性:まれながらに仏性はあってもそれを実現させる修行がなければ仏性は現れない」
こう教えてもらっているのに、このところ時の流れをボーと見ている怠惰な日々を過ごしました。気持ちを切り替え、明日は停滞を覚悟して墓参りに行きます。
少し難しいけど禅の話、いつも勉強になります。またお願いしますね。
熊菩薩
2018年08月14日 22:15
MYさん、いつもコメントありがとう!
今日、雨の降る中、平岸霊園の墓詣り。ドウダンツツジが徒長しておりその剪定に時間がかかりましたが、雨は土砂降りにならず交通渋滞もそれほどでもなかったです。明日も雨模様なので渋滞は、さほどでないと想像してます。禅については、雰囲気は好きですが、その内実は私には無明のままです・・・研鑽あるのみでしょうか

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