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zoom RSS 心のふるさと講話集を拝聴して

<<   作成日時 : 2016/08/02 23:47   >>

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 心のすきま風を少しでも鎮めようと思い、
日本文学者(比較文学者)、 中西進氏の
「心のふるさと講話集・ユーキャン出版」

先月から就寝前に床の中で拝聴してきた。
 
 第1巻から8巻までCDに収められていたが、
言葉の意味を成り立ちから解りやすく説明
しながらの講和に成程と肯くことが多かった。


 第1巻の老いと若さの項で「いい年をして」
という言い回しを取り上げ、ここには、人間は
年齢とともに成熟していくという「前提」がある
と切り出す。日本語で「からだ」を表す言葉に、
「体」と「身」があるが、「体」は樹木での幹に
相当し人間の中心をなす物質の意味であり
「身」は、植物が実らす「実」と同じ言葉という。
ここから人間も「実」と同じようにだんだん
成熟し豊かさを増していくと言い、その身を
育てるうえで大事な役割を果たすのが「心」で、
逃れられない老いを乗り越えていくために
「心」を中心に作られていく身体力が大切

と述べている。


 第2巻から7巻まで、これからの幸せ、日本人の
愛、天地自然とともに、信じる力・心の力、死を想う、
自由の境涯の各々の項目を、言葉の意味を文学者
ならではと感じられる解りやすい語り口で各章の項
にてらして氏の考えをのべている。

 そして最終巻第8章の「情に生きる」で夏目漱石
の「草枕」の冒頭の「に働けばかどが立つ。
棹させば流される。地を通せば窮屈だ。とかく
人の世は住みにくい。」を取り上げ心の重要な働きと
される「知・情・意」について説明されていく。この中で
「情」は日本人の心の源であるのに最近は「知・意」が
重んじられ「情」が顧みられなくなっていると慨嘆する。


 人情とは、人間に自然に具わっている愛情であると
の話しから情の背景に、温暖多湿の日本風土からくる
「うるおい」をあげ、加えて「供養」の考えと「飛花落葉」
に象徴される「移ろい」の感情があると言う。そして
情は、知と意を確かなものとしグローバリズムの進む
現代においてこそ、長い歴史の中、日本がはぐくんで
きた情の文化を、進んで世界に広めていくべき責務が
あると結んでいる。


 全巻を聞き終えて感じたのは、自然を「ゆらぎ」の
構造で捉えようとする自然科学の考えが主流な中で、
生活の中、常に不安定に揺れ動く「情」こそが人間の
根源にあることを再認識すべきとの考えに同感できた。

 特に個人の意思の尊重をうたう欧米文化に、「情」の
背景が軽んじられると不安定で殺伐な世になるという
危機感を現代世相に照らして持てたような気がする。

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